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oさんの苦悩・・今朝のラジオから  7月16日

お早うございます。

昨日は9日ぶりの太陽を浴びたという一日でしたが、またしてもスッキリしない今日のお天気。       

さて、朝は大方、ラジオ体操をしたりするのでラジオを6時ごろスィッチオン。                    

{体操も溌剌とできる日もあれば、寝不足で身が入らない日も。・・}                         

なんとなく聞いていると、「復興へのメッセージ」 というコーナーへ。                    

登場なさった方は確か、大久保さんか大坪さんか…ちょっと聞きとれませんでしたが              

まだ40歳というお若い方でした。                                          

耳を澄ましていると、{Оさんとご紹介しますが }                    


小学生の時、町から原子力についての標語の募集があり、自分も応募。                  

結果、О少年の標語が選ばれ,町中に看板が設置されます。                        

それから歳月が流れ、福島の原発は事故により、様相を180度変えます。                      
現在、0さんは40歳。苦悩に満ちた声で心情を吐露。                              

あの頃、原発を誘致した故郷は、道も広くなり町は活性化。                            

父親は、原発で働く人々対応でアパートも建てた。                                   

標語は・・・・                                                      

「原子力 明るい未来のエネルギー」                

                      
当時の小学生だった自分はスローガンを考えたというので誇りをもっていた。                                  

人生のなかで、それは表彰状であり、唯一の勲章であった。                           

標語は看板になり原発の入り口にも掲げられた。            


 そして5年4カ月前の福島原発事故。                                         

信じてきた原子力に裏切られた。                                         

Оさんは悩み苦しみます。                                                    
町はこの春に、町中にあったこの標語を撤去することに。                    

Оさんは、葛藤します。                                                    

看板を残すことが自分の使命。


隠すこと、撤去することは過去を隠すこと。原発を受け入れ確かにその富を享受した町。            

肯定したその時代は確かに存在したのだから                   

何もなかったのではなく、過去の経過を認めてこそ                      

総括が出来るのだ…。標語の看板も、その時代を伝える生き証人なのだ。・・

 Оさんからそうメッセージを発せられたようでした。                                          

今は違う県で避難生活を送っていらっしゃるОさん。                              

放送を聞きながら、もうどうぞ、苦しまないで・・・と、言ってあげたい                    

そんな気持ちになりました。


そして、まだそういう過酷な苦悩に満ちた体験、人生を強いられてはいませんが                     
真実のメッセージに、ご紹介せずにはいられませんでした。                       

皆、心に秘めた思いがある。ことに福島原発事故に遭遇なさったかたがたの思いは              

筆舌に尽くしがたい思いがある。…改めて思った朝でした。

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by sheri-sheri | 2016-07-16 11:57 | 皆で守る子供達の命
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